ほんわか本読み

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制定日:2022年4月17日
改定日:2022年4月17日

【ほんわか本読み】
【ほんわか】
 

 

~不器用さが愛おしい物語~アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

 

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 目次

 

  1. あらすじ
  2. 不器用さが愛おしい物語
  3. まとめ

 

 

[1.あらすじ]

 妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋をする美容師、元いじめっ子と再会してしまうOL。人生はいつも楽しいことばかりじゃないがいつだって奇跡は起こる。情けなくても愛おしい登場人物たちが仕掛ける不器用な駆け引きの魔法。読んだら日常がきっと楽しくなる。

 

アイネクライネナハトムジーク あらすじから

 

 

[2.不器用さが愛おしい物語]

 この物語に出てくる登場人物は皆不器用である。不器用じゃなくて皆出来れば器用でいたいもの、しかしその不器用さが一つ一つ物語になっていくのである。

 

 大切な人に思いを伝えたいけれど恥ずかしくて、言うのに躊躇して、不器用な分かりにくい表現になってしまう。伝えたいけれど直接伝えられない、けれどもなんとしても伝えたい。その気持ちがこの物語のテーマではないかと思う。

 

 またその不器用さが功をなして、不器用さが絡まって、人々の出会いへと繋がっていく。

 

 この物語を読むと不器用な自分がイヤだと思っている人も、不器用は時折奇跡を見せてくれるし、それがないと始まらない出会いや出来事があると思わせてくれる。

 

[3.まとめ]

 この物語は、不器用さで出来ている。人生は毎日がずっと楽しい訳ではないが、苦しく上手くいかない時のそれが何かに繋がっていく時もある。不器用さも苦しさも、その時の点と点が繋がって線になっていくのだと思う。

 

 

~満たされなかった心をみたすものは~ 私が欲しかったもの 原裕美子

 

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 目次

 

  1. あらすじ
  2. 満たされなかった心をみたすものは
  3. スポーツ選手の健康問題
  4. まとめ

[1.あらすじ]

 元マラソンランナーの原裕美子さんが、自身を悩ませた摂食障害、窃盗症について赤裸々に綴った自伝である。17年夏、原さんが自身の症状、窃盗症で逮捕された事が初めてニュースで報道される。その後、二度目の逮捕をきっかけに自分を見つめ直す事になる。摂食障害、窃盗症、だまし取られた1300万、婚約不履行、七度目の逮捕などを繰り返し、原さんが欲しかったものは、盗んでも盗んでも手に入らなかったものは何だったのだろうか。

 

[2.満たされなかった心をみたすものは]

  「またやっちゃた。なんでいつもこうなんだろう・・・。

 ボーッとした頭のまま、自己嫌悪に陥ります。

 イヤだ、やめたいと思いながら、食べ物を盗み、吐き出す。そうなるのは心が弱いからだと必死に戒め、数日の間、無事に過ごせたと思っても、ちょっとした負の感情が引き金となって元通りになってしまいます。自分の中にもうひとりの別の自分がいて、心と体を支配されているような状態でした。」

 

 原さんの苦しみを表している。原さんは振り返ると子どもの頃から対人関係に悩み、ずっと自分の居場所を探していたという。その居場所を原さんは速く走ることで受け入れられ、減量や怪我で苦しんでも辞めることがなかったのは、自分の価値をそれでしか認められない思い込みがあったからだ。

 今の自分はこれでいいのだと思えるような自己肯定感、生きるためのそれで大丈夫だという浮き輪がないと人は何かの力を借りないと生きていけないのではないかと思う。その自己肯浮き輪浮き輪は、何かが出来る、原さんにとっては走ることができて保たれるのではなく、出来なくても、出来ないことがあっても、自分でいいのだと思える事だと思う。原さんにとっての浮き輪は走ることだったが、それを失う事に抗うために現れたのが食べ吐きであり、窃盗だったと思う。

 

 原さんは自身を振り返って「もう、弱さを隠して生きる事はやめよう」と決心したと書かれ、「病気を隠すことよりも克服することにエネルギーを使うことで、こんな私でも誰かの役に立てるのかもしれないと思えた」と話している。

 

 生きる浮き輪が走ることしかなかった原さんは今は、仕事や恋愛、走ること、人間関係一つではなく、いろいろなところに自分の居場所を持って走られている。

 

[3.スポーツ選手の健康問題]

 原さんは、実業団での厳しい減量によって、行き過ぎた減量や生理不順に陥っていた。陸上だけではなく、ある程度身体が絞れていた方が良いとされているスポーツでは、健康が損なわれたり、成長期にも限らず、競技のために厳しい制限がある。

 

 今現在スポーツだけにかけているのであれば良いかもしれないが、健康はスポーツを離れた日常や競技人生が終わった後でも続いていく問題であり、その時だけ出なく今後を考えなくてはいけない。また本来であればスポーツは健康のためにするのもであるのに、それで損なわれていては本末転倒であり、女子選手の減量や生理の問題は選手自身が相談しやすくなったり、健康を保ったままで競技が出来ることを願う。

 

 

[4.まとめ]

 原さんの著書から、自己肯定感の問題やスポーツ選手の健康問題について考えさせられた。原さんは自身の問題から、そういった啓発運動にも積極的に参加されており、彼女の人生を通してたくさんの事を与えておられる。また、彼女の人生から何を学び取るかこの本を読むことで深く考えさせられると思う。

 

 

 

 

 

~きっと人生はどこかで繋がっている~ 阪急電車 有川浩 

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                                   目次

 

  1. あらすじ
  2. きっと人生はどこかで繋がっている
  3. まとめ

 

 [1.あらすじ]

 

 片道15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせた乗客の人生が少しず交差し、それぞれの物語が作られていく。恋の始まり、別れの兆し、途中下車、人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない路線を走ってく。

阪急電車 あらすじより

 

 [2.きっと人生はどこかで繋がっている]

 

 この本の一つ一つの物語は、それそれの人生が少しずつ交差し物語が作られる。それぞれの人生に起こった出来事がきっかけでその周りの人の人生にも変化を起こす。

 

 私たちの日常でも同じ事は起こりうる。もし、あのとき声をかけたら、落とし物を拾っていなかったら、あの場所に行ったから、一つ一つ人生の中の選択が自分の人生にも、行動を起こすことで関わる人々の人生にも影響する。私たちは日々の中で気付かない内に多くの選択をしている。その一つ一つには正解はなく、いろんな選択肢の中で選んだ人生が物語として創られていく。選択をしなかった方の人生もある中で、私たちは選択をしたものの中で作られていく。

 

 日々意識はしていないが、今選んでいる行動も日々を作っていく選択なのである。その選択はきっとどこかで、自分で分かる形であってもなくても、いつになるかもわからないけれど少しずつの変化に関わるだろう。

 

[3.まとめ]

 この物語のように私たちの日々もいろんな選択の中で、楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、いろんな出来事が作られていく。その一つ一つには正解はなく、選んだそれがその人の物語なのである。

 毎日の何気ない行動がどこかで繋がりどこかで影響している。そんな事を考えたくなる本だ。

 

 

 

 

 

 

 

あなたのための短歌集 木下龍也 あなたのための短歌は誰かのための短歌

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 目次

  1. 内容
  2. あなたのための短歌は誰かのための短歌
  3. まとめ

 

[1.内容]

 この本は歌人木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、短歌の個人販売プロジェクトが一冊の本になったものだ。これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。お題を受けた内容に一人一人に向き合い、その人だけのための短歌が収録されている。

 

[2.あなたのための短歌は誰かのための短歌] 

 この本は開いた一ページ目から、これは今の自分にとって救われる短歌だなとハッとさせられるようなものだった。そのため思わず購入した。

 

 その短歌は、「お題」自己否定する事をやめて一歩ずつ進んでいくための短歌をお願いします。

 

短歌:きつく巻くゆびを話せばゆっくりときみを奏でてゆくオルゴール

 

 自分を否定してきつくきつく押し込んでいる事をオルゴールを奏でる前に回すネジとして表していて、それを離せば=自分を否定する我慢や押し込んでいる思いをそっと手放せば、オルゴールのネジを離せば自然に音が奏でられるように、手放す事で自然にゆっくりと歩いていけると言うメッセージが込められていると感じた。なんだかとても励まされ、この短歌は私の宝物のような物になった。

 

 もう一句紹介する。

 

 「お題」まっすぐ生きたい。それだけを願っているのになかなかそうできません。まっすぐに生きられる短歌をお願いします。

 

 短歌:「まっすぐ」の文字のどれもがもっているカーブが日々にあったっていい

 

 まっすぐ生きたい。依頼者のまっすぐな思いや性格が既に伝わってくるような気がする。そして返答がまっすぐ生きるのは、直線という事じゃなくて、カーブがあってのまっすぐ生きる事だと言う事が込められているのがとても良い。

 

 まっすぐの文字は、まやすの平仮名がカーブしているようにまっすぐじゃない部分も持っている。また、まっすぐな部分もあって、いろんな側面があるからこそ成っている言葉である。そのようにまっすぐな人生も直線だけでなくカーブも含めてまっすぐな人生であると考えさせられる。

 

[3.まとめ] 

 この短歌集は、お題を受けてその人に向けた短歌だ。しかし、同じような状況や境遇の人にとっては自らのためにも書いてもらったように救われる人がたくさんいるのではないかと思う。この本をパッと開けたページがその人の心に刺さるかもしれない。いろんな読み方をしてこの本を楽しんでほしい。

 

 

 

ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海 辞めるって始めるよりも難しい

 

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[あらすじ]

 ブラック企業で働く隆は、日々に疲れ心身共に衰弱していた。無意識のうちに線路に飛び込もうとしていたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられる。同級生と自称する男に心を開き、助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中だと知る。なぜ赤の他人にここまでするのかと気になった隆は彼の名前で個人情報を調べる。出てきたのは3年前に自殺した男のニュースだった。

 

[辞めるって始めるよりも難しい]

 日常で 続ける事は意識する事はあるが、辞める事を意識した事があるだろうか。三日坊主とよくいうが、三日で辞める事を良く言う人はほとんどいないのではないか。

 

 この物語には、激務に追われて心身が疲れ切っている隆という主人公が出てくる。隆は毎日笑わず、なぜ働くのかばかり考えている。今すぐ辞めてしまいたいけれど、日々の業務や経済面、周りの目いろんな事があり、止めると言う選択肢がなく、苦しんでいる。苦しい時は視野も狭くなりやすい。隆と同じように苦しいけれど続ける選択しかできずに毎日辛い日々を送っている人も多いのではないかと思う。

 

 辞めてしまえば楽になる事は分かるが、辞めるとはそんなに簡単にできるものではないのである。第一辞めて体は楽になるかもしれないが、辞めた後の事を考えると続けている方が厳しい面はあるが楽な部分も多い。人は苦しくても変化より変化がない日常の方を本能的に求めてしまいがちなのである。

 

 次の決断をすると言う事は、今後の自分や生活にも関わる大きな決断である。できれば失敗したくないし、もし前の方が良くなったらと思うととても怖い決断である。それだけ辞めることは難しい。

 

 しかし、この物語では隆はヤマモトと出会い価値観や考え方、いろんな面で生き方や覚悟を考えていく。難しい問題に向き合いながら自分自身で自分を変えていくのである。

 

 そんな隆のように一歩を踏み出したいけれど勇気が持てない人、辞めたい事があるのになかなか辞める事ができない人、苦しい日常から脱出したい人に向けたメッセージが込められた本であると思います。

#ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海 辞めるって始めるよりも難しい - ほんわか本読み 

 

 

 

 

 

 

 

レゾンデートルの祈り 楪 一志 生きる意味ってなんだろうか

             

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[あらすじ]

 2035年安楽死が合法化された日本。遠野眞白が出会う人は誰もが死にたいと思っている。人命幇助者、通称アシスターの眞白は死にたい気持ちと正面から向き合う。暗闇の中に生きたいがあると信じて、希望の光を照らしたい。もう二度とあの日の後悔を繰り返さないために。

 

[生きる意味ってなんなんだろうか]

 この本のテーマはこれであると思う。辛くて苦しい世の中を生きるためになぜ人は生きるのだろうか。もし、現実世界でも安楽死制度が合法化されたら何人の人が志願するのだろうか。予想としては多くの人が志願するだろうと思う。人は死ぬ時何を思うのか、死にたいは、死ぬことよりも生きている事が苦しく、死にたいのではなくて生きていたくないと思う時感じるのではないだろうか。

 

 人はいたって生きる意味を考えてしまう時は調子が悪い時、ネガティブな気持ちの時が多い。人生が充実していて楽しければ自然とそんな事を考えずに過ごせるだろう。そういった時に生きる意味を考える事があっても、その時であれば自分の中に意義を見出せるかもしれない、しかし苦しい時は生きる意味なんて考える事ができない状態である。

 

 私はよく生きる意味を考えてしまう。しかし考えても考えてもそんなものは見つからないのである。正解、不正解がある問題は簡単だが、正解がない問題はどうしてこうモヤモヤして苦しいのだろうか。ちゃんとした人生の正解が欲しいと常に思ってしまう、生きる意味についても。

 

 この物語には死を考える数人が出てくる、その人々が抱える問題や思いはなんなんだろうか。死と向き合って向き合って、それでも死を選ぶのだろうか、生きるとは何か、死ぬとはどういう事かについて、進撃に向き合う主人公を通して考える事ができる作品である。