ほんわか本読み

本好きのブログ始めました。生きづらさを少しだけ軽くしてくれる本を紹介します。初心者ですがよろしくお願いします!

~不器用さが愛おしい物語~アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

 

        f:id:run0406:20220422084755j:image

 

 目次

 

  1. あらすじ
  2. 不器用さが愛おしい物語
  3. まとめ

 

 

[1.あらすじ]

 妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋をする美容師、元いじめっ子と再会してしまうOL。人生はいつも楽しいことばかりじゃないがいつだって奇跡は起こる。情けなくても愛おしい登場人物たちが仕掛ける不器用な駆け引きの魔法。読んだら日常がきっと楽しくなる。

 

アイネクライネナハトムジーク あらすじから

 

 

[2.不器用さが愛おしい物語]

 この物語に出てくる登場人物は皆不器用である。不器用じゃなくて皆出来れば器用でいたいもの、しかしその不器用さが一つ一つ物語になっていくのである。

 

 大切な人に思いを伝えたいけれど恥ずかしくて、言うのに躊躇して、不器用な分かりにくい表現になってしまう。伝えたいけれど直接伝えられない、けれどもなんとしても伝えたい。その気持ちがこの物語のテーマではないかと思う。

 

 またその不器用さが功をなして、不器用さが絡まって、人々の出会いへと繋がっていく。

 

 この物語を読むと不器用な自分がイヤだと思っている人も、不器用は時折奇跡を見せてくれるし、それがないと始まらない出会いや出来事があると思わせてくれる。

 

[3.まとめ]

 この物語は、不器用さで出来ている。人生は毎日がずっと楽しい訳ではないが、苦しく上手くいかない時のそれが何かに繋がっていく時もある。不器用さも苦しさも、その時の点と点が繋がって線になっていくのだと思う。