ほんわか本読み

本好きのブログ始めました。生きづらさを少しだけ軽くしてくれる本を紹介します。初心者ですがよろしくお願いします!

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 永田~心って複雑だ~

 

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「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」 永田カビ

 

 この本は、私が鬱病で起きることも出来ず、なんとか抜け出す事はできないかネットを夜な夜な検索していたときに出会った本だ。

 

 見た目では分からないが『「なまけてる」と「がんばれない」は似ているけど違うと思っていて 甘い蜜を飲んでも相手や仕事を舐めててがんばらないのは「なまけている」だけど 甘い蜜が飲めず空腹でがんばれないのは自分を大切にできていないのだと思う 今までだめだと思っていたことがむしろしないといけないことで 動けないときは自分をもっと大切にしないといけない時だったんじゃないか」

 

 という言葉に救われた。まさに自分と同じような状況で怠けている、頑張らないとと自分のしたいことを制限して限界で倒れていたからだ。物心ついた頃から、遊ぶことは後回まわしで宿題は先にやる、欲しいものは贅沢言わず我慢ずるのがいい、自分より相手を大切にするべきだなど知らず知らずの内に周りから教えられて、それが普通だと思う価値観になっていた。

 

 なのに倒れてしまってから自分を大切にしましょうと言われても、頭では理解していても、その方法は分からないのだ。今まで当たり前だと教えてこられたことの逆をしないといけないからだ。私たちは、自分を後回しにして頑張る事はたくさん教えられてきたが、自分を大切にする方法は教えられたことがないのではないかと思う。それが出来ている人でさえそれは、人生経験の中での独学ではないかと思う。学校では教科の勉強は嫌ほど習うのにそうした自分を大切にする方法なんてものは教わらない。私は勉強なんかよりそうした方法を教えてほしかった。

 

 この本で出てくる蜜の部分を知らなすぎる。どれが自分にとって蜜なのか、どうれすれば蜜になるのか、どれくらい蜜を取るのがいいのか。

 

 私にとっての蜜を探してみた。それは、読書や映画であったり、メイクであったりファッション出会ったり、カフェであったり、1人の時間であったりする。それはその時々によって変わり、その時の自分がハッピーになれるような選択をしたい。まだまだ蜜の取り方が下手だが、少しずつ練習していきたい。

 

 あなたにとっての蜜はなんですか?立ち止まって考える時間も必要だと感じた。

 

 

Nのために 湊かなえ 誰かを思う故の罪は罪なのか

 

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    「Nのために」 湊かなえ

 

 この本は読み終わった後にいろんな感情の余韻を感じて、感情が揺さぶられた本だった。

 

 誰かのための正義や愛は、その人の中の基準であり、果たして相手はそれを望んでいるのだろうか。自分が相手にとっていいのではないかと思うことをその相手はそれと同じように感じているのだろうか。相手が大事であるほど、距離が近くなるほど、自分と相手は同じ考えなのではないか、そう思っていてほしいと、歪んだ愛情になることがある。そのすれ違いで思わぬ悲劇が起きたりするのだ。それは、現実社会でも親子や恋人、仲のいい関係、様々な関係の日常でも起こりうることだ。

 

 誰かのために思う故の罪、立場が違えばそれは正義でもあり、正解がない罪それは罪なのだろうか。考えても正解がでない問題だと思う。いくらその問題に関係する当人の中で正義だと認識があっても、それが法に触れるものであれば話は変わってしまう。客観的に見ると社会の中では罪と見なされるからだ。この物語でもそういった哲学、倫理の問題のような事件が起こる。誰かが誰かのためを思う故に起きてしまうのだ。

 罪にあたいするような問題は確かに許される問題ではないと思う。しかし、その人が思う誰かのための気持ちはその本人にはすぐではなくても、いつか届いてほしいと願う。

 

 

木曜日にはココアを〜いつか日常のささやかな出来事が何かに繋がる事を願って〜

     

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「木曜日にはココアを」青山美智子

 

 この本は、短編集から構成されていて、しかしその一つ一つがお話の中のどこかで繋がっている。物語の中ではこんなところでというところで繋がっている。その物語それぞれの主人公さえ気がついていないような所で何かが繋がり、人と人も繋がっている。

 

 これはこの本だけではなく私たちの日常でも起こりうる事ではないかと思った。その日常を過ごしている当人は気づいていないが、その気づいていない所で何かが何かのためになっていたり、誰かが誰かの役にも立っている事があると思う。こんな事をして意味がない、何にもならないと思う事もあるけれど、もしかしたらそれにはとても大きな意味があるかもしれない。どんな出来事でも気がついていないだけで、必ず意味があるのだと思わせてくれるような物語である。

 

 また、人にはその人にしか分からない物語があり、その人の一面だけでは分からないその人だけのストーリーがある。この本を読むと日常で関わる人の一面だけを見て判断し、その人の本当の思いや背景にある物語は全然分かっていない、分からないなと考えさせられる。

 

 この本はそれぞれの物語が暖かく、そして読み終わった後ふと立ち止まった時、今の自分でも何か意味があるのではないかと思わせてくれるような小説である。

 

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滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう

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一年後地球がなくなるとしたらどうするだろうか。

「明日死ねたら楽なのにと夢見ていた。なのに最後の最後になってもう少し生きてみてもよかったと思っている」

この本の帯に書いてある言葉だ。

 

 生きていくことがどんなに辛くて、厳しいものだったとしても人は極限まで来ると、こんな風に思えるものなのだろうかと思って手に取った。

 

 よく人は長く生きられないと知ったとき、死にたいと思っていた人でも生きたいという気持ちになったり、当たり前だと思っていた生きる事の喜びや感謝の気持ちが出てくるというが本当なんだろうか。体験したことの無い事は誰にも分からない。

 

 私は良く生きる事について考えてしまう。いったってネガティブな気持ちになってしまう時に多いが。しかし、生きる事今後の事やどうすればいいかについて、自分の人生に苦しみ悩むというのは、死ぬ選択肢をしなければ「生きる」が続いていく前提で考えることなのかもしれないと思った。それは、前提があるからこそで幸せなことなのかもしれない、その反面時間があるからこそ悩み苦しむ事もある。

 

 この本では死にたい気持ちが時間が無くなることで生きたいと思えたというような感想だけでは終わらない、人間極限状態に陥った時どういう思考になるのかも考えさせられる。

 極限状態になった時に、よりその本能や本性が現れるのではと思う。

 

そう言った時にどう判断するのかや、正解のない問題にどう向き合うのかについても考えさせられる本だと思う。

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韓国に行った気分!!!

 

 こんにちは!ほんわかです。

最近急に暑くなり、出かける時にはどの服を着ようか悩んでしまいます💦私はお出かけの時は自分の気分を上げるためにお気に入りの服やメイクをして出かけるようにしています。落ち込んでいる時にも少しテンションが上がるのでオススメです。

 

 今日は、最近行った「韓国酒場 コッキオ 京都ポルタ店」に行ったレポを記したいと思います。

 

このお店に行こうと思った経緯は、数年前から人気になった韓国ドラマを私自身もハマってしまい、よく見るようになった事です。韓国ドラマを見るとドラマの中でよく食事のシーンが写り、それがとても美味しそうなんです。本場韓国で食べたいなと思ってもコロナ禍でなかなか行くことができません。そんな中に韓国気分になれそうなお店を見つけました。

 

まず初めに注文したのが、

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 1度飲んでみたかった!韓国ドラマの定番、チャミスルです。今回私が選んだのはチャズルという少し違う種類のお酒だっだみたいですが。韓国ドラマを見ると多くドラマでこのお酒が登場し、美味しそうに飲んでいるのをみて1度飲んで見たいと思っていました。

飲んだ感想は、想像していたよりスッキリとした味わいで料理とも良く合い、飲みやすかったです。(度数が少し高いため何かで割って少しずつ飲むのがオススメです)

 

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 これまた定番のチーズダッカルビです。

他にも明太子チヂミや、チキンなどを頼みました。誰も本格的な味で内観も韓国の酒場をテーマにした飾りが多くあり、その空間だけ韓国に行っているような気分が味わえました!

 特におすすめなのが定番韓国チキンだなと思いました。種類が豊富で揚げたてを持ってきてもらえるのでとても美味しいです。ぜひ一度食べてみて欲しいなと思います。

 

 また韓国気分を味わいに行きたいなと思えるお店でした。

 


 

 

 

 

 

オススメ本紹介:私の居場所が見つからない。川代紗生

この本は、SNS時代の生きづらさを吐き出すカリスマブロガー川代紗生さんのデビュー作だ。

 「思えば幼いときからずーっと、ずーっと、何かが足りないような感覚が続いていた。みんなが当たり前のように手にしているのに、私だけはどうしても手に入れられないもの。喉から手が出るほどほしいのに、手に入れる手段も手順も、誰も教えてはくれないもの。ずっと承認してもらえる場所がほしかった。どこにもない居場所を探し続けていた。」

 

 この文章を目にし、私のどうしようもなく生きづらく、どこにいても場所がさだまらないふわふわとした感覚が言語化されたような気がした。周りは堂々とここにいても大丈夫だと確信しているような確かさがあるように見えるのに、なぜか自分だけは場違いなような、1人だけ孤独なような感覚がずっとあるのだ。この感覚は自分だけじゃないのかとずっと思っていた。周りに確かめてみたいけれど、そんな抽象的な、言うのも恥ずかしいような事を確認することも憚られた。もし、聞いたとして何言ってるの、そんな感覚分からないと言われようなものなら私の心は簡単に砕けそうだったのもある。

 

また、作者川代さんは、「悩みがなく気軽にシンプルに生きるのが幸せであるという風潮について」で悩んでも解決しないことに対していつまでも悩んでいても仕方が無い、時間が無駄だ。という理屈に異論を唱えている。

 

 川代さんは、年上の方に悩みを打ち明けたところ考えすぎで、そんなことに悩んでも仕方が無いと言われたことから話は始まる。私ならばそこで、やっぱり一般的には考えすぎることは良くないのだと真に受け、それをどうやってやめようか試みるだろう。しかし、川代さんは悩んで悩んで深く掘り下げて、自分のコンプレックスやダメなところを一つ一つ数えながらでも前に進む方法も良いんじゃないかと肯定している。悩んで悩んで苦しむのなら元から考えない方が良いのではと言う多くの人の中で少数派であると思われる自分自身の事もそれで良いんじゃないかと言ってもらえたような安堵感があった。  私は川代さんのこの考えを知り、考えすぎる自分でも、どんな自分でも肯定して良いのだと思わせてもらえたと思う。  この本はSNSでいろんな発信や生き方を見れてしまえる現代にこそ、どんな自分でも良いし、惑わされがちな情報に惑わされすぎず自分を大事にしていっても良いんだと温かく認めてもらえるような本だと思う。

 

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オススメ本紹介:ランチのアッコちゃん

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     「食べることは生きる事」

 この本を読んで一番印象に残っている言葉だ。一見当たり前のような事を言っていると思うが深く考えていくと・・

人間美味しいものを食べると自然に笑顔になれたり、幸せな気分になる。それをおろそかにしてしまうと日常生活から崩れてしまう。実際、体調が良くないときは普段美味しいと感じるものでも美味しく無かったり、喉を通らなかったりする。食べることは、健康のバロメータでもある。

 

 この本に出てくる派遣社員美智子は、彼氏に振られて落ち込み食慾もなかった。そこへ会社の部長黒川敦子、通称アッコちゃんから一週間ランチを取り替えっこしないか声がかかる。

 

 部長とランチを取り替えっこなんてと思ったが話を読み進めていく内に、雲の上の存在である部長アッコちゃんの秘密も知ることになる。美智子は部長のランチをきっかけに様々な体験や人々との関わりを通してそれを自信にしていく。

 

 この本を読むといかに食が日常生活に関わっているか考えさせられる。食を通して人と関わる、美味しさを共感する、食材を感じる、季節を感じる、健康を感じる、私たちが気付いていないうちに食にたくさん助けてもらっているのである。

 

 何気ない食事でも好きなお皿を選んで盛りつけてみる、簡単なものを調理してみる、エプロン、ランチョンマット、箸置きを使ってみたりするだけでも特別感が出たり、食を楽しむことが出来ると思う。

 

 本を読みながら美智子の成長を応援するのに加え自らの食生活も見直したいと考えさせられる。